2025/06/28 17:23

生産管理という言葉は耳慣れないと思います
作り手から売り手へ、そして買い手へ
大切に引き継がれる製品達は
統括的な管理の元に運ばれ続けるのです
来る日もくる日も、滞りなく行われ続けて
事業は成立します
その為には正しい手順で美しく作られ
間違いがなく、行き届いており
長く愛用出来なくてはなりません
それらをコントロールするのが、生産管理という仕事です
1月に採寸して
入学式までの1〜2ヶ月程で納品する学生服は
春の納期に過集中します
そして晴れがましい入学式を飾る制服に
一切の間違いがあってはいけないのです
年単位の確実な生産コントロールが重要となります
今回は学生服の工場を見学させて頂きました

制服事情は大きく、様変わりしていました!
ウールの原価高騰や
自宅で洗える価格帯
生活スタイルの変化による素材の適性
今や、ジャケットのほとんどがカットソーだったのです!

これには、本当に驚いてしまいました
完全にカットソーですね!

ジェンダーレス化している為
制服の半数以上がブレザー化しており
女性でもパンツをセレクトしても良いです
ボタンホールは両前にあき
ボタンパーツを付け替えて使うのだとか


ウールライクな生地でも、ウールの混率は30%くらい
昔の制服のように
急成長した身体に合わせて
中から生地を出し
お直しをして着ることはなくなりました
詰め襟が歩いているような
大きな制服を着た小さな坊やは
もう、漫画の中だけです
カットソーだとお直しせず、買い切りの求めやすい上代
在学中に2〜3回、サイズ変更できる
サブスク利用制度もあります
これには時代を感じました!
その分、上代は昔の半分以下になっています

個数や付け間違いを無くし
正確に早く数えて用意する附属
間違いのないように
システム化された装置になっています
1個あたりの重さを把握して秤で計測し
グロス(全体)の重量を計測すれば
すぐさま全個数が分かると!
思わず秤の写真まで、撮ってしまいました
1個ずつ数えるより早いからです



ずっと続くミシン…
お若いお嬢さん達も沢山縫っていらっしゃいました

一人が同じパーツを縫い続ける事で
生産性が上がるのです


プリーツスカートのプリーツ加工を施す窯は100度です
スカートのプリーツを型紙で畳むのも、職人技


縫製工程が大変なのは、セーラー服だそうです
ブレザー化が進み
セーラー服は減っているとか
様々な職人技や
緻密な計らいを見学させて頂きました