2024/10/14 16:00
洋裁をはじめてビックリする事の一つとして
時間がかかり過ぎるという事が挙げられると思います
コスパとタイパと言いますが
ファストファッションの価値に合わせると
残念ながら、原価や人件費と
均衡を取るのは難しい所があるのです
それを理解するには、やはりご自分で作り
体験してみる事にはかないません
光と闇の顕れの中で、SDGSの声が高まってきたのです
沢山の犠牲の中で、 おしゃれをしている事を知るのは
胸が苦しくなるかも知れません
Tシャツ1枚を染めるのに
必要な水は2700リットルともいわれます
そのような類の、沢山の事情から
持続可能な…を意味する
SDGSが謳われるようになりました
ラナ・プラザの悲劇は有名な災害の一つです
バングラディッシュの縫製工場が老朽化し
倒壊が予測されていたのに工員に知らせず
生産性を求めた為に沢山の犠牲者を出してしまい
その悲しみは映画にもなりました
日本のアパレルは
材料の多くを輸入に頼っている事や
人件費と制作時間が折り合わない事などから
高度成長期後は海外生産が主流でした
しかしこのまま円安が続き、2040年までに日本が
新興国のように低賃金の国になると
経済産業省が予測している事などを考えると
人間に欠かせない衣食住産業は
もっと、又はある程度、日本の生活の中に
戻らざるを得ないのではないでしょうか
そのような情勢の中でも
価値を共感して頂ける方に向けて
しっかりしたものを国内で丁寧にお届けするという
ジャパンインダストリーの思想は生まれてきました
写真は今年、日本の工場さんを視察させて頂いたものです
生地を織る為に一万本もの経糸を織り機に渡します
この工程を一つでも誤ると、もう生地を織る事が出来ないそうです
織り始めると作業は早まるので、熟練した職人さんが1ヶ月もかけて、先に糸をかける工程をじっくりと行い、
準備したものを、どんどんと織っていかれます
綿花などを積んで、綺麗に洗って、
繊維を撚って、染めて、糸にしたものを
やっと織っていけるのです
そこまでにどれ程の人の愛が込められているでしょうか
日暮里のセール生地の値段に慣れてしまうと
生地が高く感じるかも知れません
こんなお話は、これからのアパレルを憂い
ビギナーの方には、まるで手立てがないのではないかと
感じられるかも知れません
ハンドメイドで◯桁…などと
耳心地の良い事を仰る発信者の方も多いですし
それも一つの現状かも知れないけれど
彼らはビジネスを学んできた人達です
アパレルビジネスを始めるなら
グローバルな現状も見てみて
実際、どのゾーンで何をしていくのか…?を
肌で感じたものを表し続ける必要は出てくると思います
プロはアイデアを出し続け、勝ち続けなければいけません
簡単に咲いたものは簡単に枯れてしまうでしょう
でも私達は裸では生きていけません!
きっと私やあなたの居場所はあるから、
お仕事にも活かしていきたいお気持ちがある方は
前向きに探していきましょうよ!
心から、応援致します😉💪